みなさんこんにちは。
今回の記事では「性交痛」とその原因、クリニックでできる治療法を解説します。
性交痛が生じる原因
性交痛は、性行為中に生じる痛みや不快感を指す一般的な用語です。
性交痛の原因はさまざまであり、医学的には以下のような要因が関与している可能性があります。
女性器の病気による性交痛
頻度としては稀ですが、急に痛みや出血、痒みが生じるようになった場合やおりものの量や質が変化した場合には注意が必要です。
女性器の炎症や感染症によって性交痛が生じる場合があります。
具体的には性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、カンジダ感染症、細菌性膣炎などが性交痛をの原因となる可能性があります。
急な変化が生じた場合や、陰部の皮膚にブツブツがあるような場合には産婦人科を受診するようにしてください。
体質的な原因による性交痛
上記のような女性器の病気がなくても、体質的に痛みが生じてしまう方がいます。
広く一般には知られていませんが、【処女膜強靭症】と呼ばれる症状があります。
処女膜強靭症とは処女膜が通常よりも強く緊張していたり固く筋張っていることにより、膣の入り口が非常に狭くなる状態」を指します。
これによって処女膜が広がりづらく柔軟性が低下します。膣の入り口が狭くなり、性行為時や挿入時に痛みや不快感が生じてしまったり、無理に押し広げようとして粘膜が裂けて出血する場合があります。
非常に狭い場合にはそもそも男性器が通らず性交渉ができない、途中でつっかえてしまうということが生じ、深い悩みにつながります。
閉経にともなう変化による性交痛
お若い頃は性生活を問題なく楽しめたのに40~50代になって急につらくなってしまったという方がいらっしゃいます。
この場合「閉経関連泌尿生殖器症候群」といわれる症状が関連している可能性があります。
これは女性の閉経前後に生じる生殖器や泌尿器に関連したさまざまな症状や変化を指します。
性交渉時の痛みや痒み以外にも様々な症状を引き起こすとされます。
- 膣乾燥と不快感: 卵巣の機能低下により、膣の分泌物が減少し、膣の粘膜が乾燥することがあります。これにより、性行為時の不快感や膣の痛みが生じることがあります。
- 尿道症状: 尿道の粘膜も乾燥し、頻尿、尿漏れ(尿失禁)、尿路感染症のリスクが増加することがあります。
- 膣以外の生殖器の変化: 卵巣機能の低下により、子宮や卵巣の縮小、卵巣嚢腫の形成などが生じることがあります。
- 性欲低下: 卵巣機能の減退に伴い、性欲が低下することがあります。
心理的な原因で生じる性交痛
ここまでで説明したような問題がなくても、性行為に対する恐怖や不安、ストレス、性的虐待の経験など、精神的・心理的な要因も性交痛の原因となることがあります。
こういった要因が性交時の筋肉の緊張や膣の収縮を引き起こし、痛みを感じる可能性があり、治療が難しい場合があります。
性交痛の治療法
処女膜切開手術による性交痛の治療
処女膜とは女性器の一部であり、膣の入り口に位置する膜状の粘膜組織です。
膣の内部は粘膜でおおわれていますが、入り口付近の粘膜が少し盛り上がって空洞を狭めており「処女膜輪」と呼ばれることもあります。
先ほどの「処女膜強靭症」の傾向があり、そのために痛みが生じている方に対しては「処女膜切開術」をおこなうことがあります。
これは膣内の粘膜(処女膜)の中で特に固く突っ張っている部分を切開し、通過可能な状態にする手術です。
処女膜切開術の流れ
処女膜切開手術は当院で行う手術の中で特に数が多い手術の一つです。
短時間で終了する手術で、カウンセリング以降の流れは下のようになります。
- 静脈麻酔:
処女膜切開手術に関して必ずしも静脈麻酔は必要ではありませんが、膣内に消毒用の綿球を挿入するだけでも痛みが走るという方も多く、実際にはほとんど全員の患者様が静脈麻酔下に手術をおこなっています。
- マーキングと局所麻酔:
膣内を触診して観察し、特に突っ張っている箇所を把握し専用のペンでマーキングします。
静脈麻酔が効いているのを確認してから、マーキングした部位に局所麻酔をおこないます。
この処置以降は、静脈麻酔がなくても患者様は痛みを感じません。
- 切開:
マーキングした処女膜を、実際に切開していきます。実際に切開前よりも間口が広がったか、やわらかくなったかを確認していきます。
- 止血・縫合:
処女膜切開後は、粘膜から出血が生じます。
電気メスなどで止血をおこない、必要時は処女膜の周囲の組織を縫合して、傷口を閉じます。縫合には吸収性の糸が使用される場合があります。
インティマレーザーによる性交痛の治療
当院では性交痛の治療として、上記の処女膜切開手術のみでなくレーザーによる治療もおこなっています。
インティマレーザーについてはぜひこちらの記事もご覧ください。
性交痛の中でも40~60代の方の場合は、膣の狭さのみでなく膣の粘膜が萎縮・乾燥して伸縮性を失うことがその原因となりやすいです。
萎縮した粘膜にレーザー光を当てることにより膣粘膜の質を改善し、張りや伸縮性、うるおいをもたらします。
当院で性交痛の治療を受けるメリット
ここまでブログを読んでくださりありがとうございました。
当院で性交痛の治療を受けていただくメリットをご紹介します。
- 豊富な治療経験
当院では、性交痛治療に関して経験豊富な医師が最新の治療法を駆使して、患者様のお悩みを解決しています。
数多くの患者様の治療を手がけてきたことで、症例ごとの個別のニーズに対応する能力を高めてきました。様々な病状に対して、確かな技術と知識を持った医師が対応し、安心して治療を受けることができます。
- レーザーから手術まで幅広い治療
当クリニックでは、デリケートゾーンのお悩みに対して多岐にわたる治療方法を提供しています。
レーザーしか扱えないクリニックや、逆にレーザーがなく手術しかできないクリニックも多いですが、当院では幅広い選択肢の中から患者様の症状や状態に応じて最適な治療法を選択し、効果的な治療を提供いたします。あなたのニーズに合わせた最適な治療を受けることができるでしょう。
- 丁寧なカウンセリング
当クリニックでは、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なカウンセリングを行っています。
医師がお一人ひとりの症状や悩みを真摯に聞き、それに適した治療方法を提案します。
治療に関する疑問や不安な点があれば、いつでも遠慮せずに相談してください。
- 適切な価格
当クリニックでは、高品質な医療を適切な価格で提供しています。私たちは患者様の健康と満足度を最優先に考えており、過剰なオプションの押し付けなどは致しません。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
皆様のご来院を心よりお待ちしております✨
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